後味の悪い最悪なバッドエンド映画20選|「2度と観たくない」とびっきり鬱な映画を紹介
ハッピーエンドとは反対に最悪の形で終わるバッドエンドムービーには、悲しみを誘うもの、ツライけど前向きになれるもの、深く考えさせられるもの。そして後味が最悪のものなど、様々な形があります!
2度と観たくないと言いつつ、いつまでも心に残り、けっこうクセになったりする、そんな胸糞映画を20選ご紹介します。
目次
- 後味の悪いバッドエンド映画おすすめ20選
- 後味の悪い映画1.『ミスト』
- 後味の悪い映画2. 『セブン』
- 後味の悪い映画3. 『ファニー・ゲーム』
- 後味の悪い映画4. 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
- 後味の悪い映画5. 『ミリオン・ダラー・ベイビー』
- 後味の悪い映画6. 『その男、凶暴につき』
- 後味の悪い映画7. 『テルマ&ルイーズ』
- 後味の悪い映画8. 『シャッター・アイランド』
- 後味の悪い映画9. 『ペット・セメタリ―』
- 後味の悪い映画10. 『ブラック・スワン』
- 後味の悪い映画11. 『氷の微笑』
- 後味の悪い映画12. 『縞模様のパジャマの少年』
- 後味の悪い映画13. 『スペル』
- 後味の悪い映画14. 『ドッグヴィル』
- 後味の悪い映画15. 『ヘレディタリー/継承』
- 後味の悪い映画16.『ライフ』
- 後味の悪い映画17.『トガニ 幼き瞳の告発』
- 後味の悪い映画18.『フラクチャード』
- 後味の悪い映画19.『明日、君がいない』
- 後味の悪い映画20.『ノウイング』
- バッドエンド映画の特集まとめ
後味の悪いバッドエンド映画おすすめ20選
“バッドエンドになる”とわかっているということは、半分ネタばれのようなものですね。しかし、バッドエンドとわかっていても、名作は映画として充分面白くて楽しめます。そんなよりすぐりバッドエンド映画をご紹介します。
後味の悪い映画1.『ミスト』
「最悪バッドエンドの王道」
出典:Amazon.com
あらすじ
町を襲った激しい嵐の翌朝、スーパーに買い出しに出かけたデヴィッド(トーマス・ジェーン)と息子のビリー(ネイサン・ギャンブル)は、立ち込める霧と停電に不安を覚えながら、買い物をしていた。
やがて、店外ではパトカーや救急車の音が鳴り響き、男が1人鼻血を出しながら飛び込んできた。「霧の中に何かいる……」と。スーパーの中は恐怖とパニックに襲われ、デヴィッドたちは店内に閉じ込められたがーー。
映画『ミスト』のあらすじネタバレ結末|霧の正体や生き残った人について解説バッドエンド映画としてのおすすめポイント
バッドエンドムービーというと、ほぼランクインする王道がこの『ミスト』。後味の悪さは群を抜いています。霧の中にいる化物が相手のホラーですが、敵は化物だけでなく、まわりの人間たちや自分自身との戦いといえます。
それぞれが自分の決断を信じて行動するのですが、その結果バッドエンドが待っているというのは、ホラーの定番パターンでもあります。そして通常は敵を倒してハッピーエンド。しかしこの映画は、そのパターンをくつがえす恐ろしさ。自分だったらどんな決断を下しただろうと、驚愕した後に考えてしまうバッドエンドです。
映画よく見るんだけどせっかくだしおススメあげてくことにするね。
①『ミスト』
いきなり一本目にしてはパンチあってごめんって先に言っとく。笑
バッドエンドの金字塔のひとつだと思ってます。
果たして自分が同じ立場ならどの立ち位置になるんだろうなんて考えちゃう人とはって作品かと。#cvt映画 pic.twitter.com/IG9cm0FNil— まさみつ CRAZYVODKATONIC (@mo_uncrown0717) September 10, 2019
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- パニックホラー映画が好きな人
- ホラー映画の中でもめずらしい形のラストに遭遇したい人(主人公の決断がすべて裏目に出てしまい、自分だけ生き残ってしまう)
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- ホラー映画が苦手な人
- 化物との戦いこそがホラーだと思っている人
後味の悪い映画2. 『セブン』
「激しすぎるラストの衝撃」
出典:Amazon.com
あらすじ
退職を間近に控えた刑事のサマセット(モーガン・フリーマン)と新人刑事のミルズ(ブラッド・ピット)が向かった事件現場には、異様な死体があった。食べ物を大量摂取した挙句に腹部を殴られ、内臓を破裂させて死んだ男。
それを皮切りに、あちこちで奇妙な死体が次々と見つかる。事件現場には、必ず犯人が残した意味不明なメモがあった。サマセットは、そのメモの共通点からあるモチーフを見つけ出す。それをきっかけに、1人の男を割り出すことに成功するのだがーー。
映画『セブン』の見所をネタバレ解説|サマセットの最後のセリフに込められた意味とは?バッドエンド映画としてのおすすめポイント
『セブン』も、バッドエンドではトップクラスの映画です。事件に立ち向かっていく2人の刑事は、それぞれがとてもいい感じのキャラクターで、話の内容もミステリー度満点で面白く、ぐいぐい引き込まれていきます。
問題は、犯人がただの猟奇殺人者ではなかったこと。ある意味“変なヤツ”だったことが、刑事たちの常識を上まわってしまったのです。驚愕のラストに遭遇し、あまりのやるせなさに呆然とするしかないバッドエンドです。
昨日の夜中にセブンを観た。終始暗くてどんよりした気持ち悪い雰囲気がぞわぞわするし、最後はバッドエンドでその後どうなったのか気になって仕方ないしぐっすり眠れなかった。寝る前に観るものじゃない。
— なっつん (@doughnutaro) September 14, 2019
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- 宗教が絡んだ複雑なストーリーが好きな人
- ミステリーが好きな人
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- グロテスクな殺人シーンが苦手な人
- ミステリーは犯人当てタイプが好きな人
後味の悪い映画3. 『ファニー・ゲーム』
「世界が認めたバッドエンド」
出典:Amazon.com
あらすじ
休暇を別荘で過ごすためにやって来た夫婦と幼い子供の3人の家族。妻のアンナ(スザンヌ・ロタール)が夕食の支度を始めたところで、隣人の青年2人が訪ねてくる。卵を分けてもらえないかという頼みに、アンナは快く卵を分け与えるが、青年たちはその卵をわざと割って、再び卵がほしいとやって来る。
同じことを繰り返し、3度めの訪問で怒った夫のゲオルク(ウルリッヒ・ミューエ)が、平手打ちをあびせると、相手はそばにあったゴルフクラブでゲオルクに襲いかかった。これを発端に、男たちが仕組んだ最高に悪質なゲームが始まる。
バッドエンド映画としてのおすすめポイント
とにかく始めから終わりまで救いようのない展開。人を不快な思いに陥れるために作ったようなこの映画からは、「暴力というものはこういうものだ」という監督の意図がとことん伝わってきます。どんな理不尽な展開でも、観ている側はどこか救いがほしいものですが、この映画には、理不尽な目にあわされる家族の非はどこにも見当たりません。
自分たちと同じ普通の家族が、ある日突然暴力の悲劇に見舞われる展開に、観客の心はどん底に突き落とされます。トラウマになる映画として必ずといっていいほど挙げられる『ファニーゲーム』は、カンヌ映画祭上映時に観客や批評家たちが席を立ったという逸話を持つ、世界が認めたバッドエンドです。
ファニーゲーム
理不尽な暴力に胸糞。バッドエンドだけどそれ以上に不快。昨日まで見てきた映画と明らかに違う気持ちになる。本当に胸糞。— くぼた (@xxReAnNxx) September 12, 2018
ハピエンもスッキリしないエンドもバッドエンドも幅広く観てるけどファニーゲームはマジでしんどさしか感じなかった
— ナス猫@療養中につき低浮上 (@nasuneko_oekaki) February 24, 2018
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- 暴力を扱う映画を観られる人
- あまりにも後味が悪いので、トラウマにならない自信がある人
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- あまりにも理不尽な暴力に腹が立って仕方がない人
- 鑑賞後の気分を長い時間引きずってしまう人
後味の悪い映画4. 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
「まるで涙する童話のよう」
出典:Amazon.com
あらすじ
チェコからの移民セルマ(ビヨーク)は、アメリカの工場で働きながら息子と2人で暮らしていた。セルマは視力を徐々に失っていく先天性の病で、息子も遺伝によって同じ運命が待っていた。
息子の治療の費用を貯めるために一生懸命働くセルマだが、工場で失敗を繰り返すようになり、ついにクビになってしまう。しかも、息子のための貯金を盗まれてしまったセルマは、突発的に事件を起こし、警察に捕まる。そして待っていたのはーー
バッドエンド映画としてのおすすめポイント
とにかく、「なんでこの人はこんな目に遭わなければいけないの」という不条理感に苛まれます。この映画を観て感じる悲しさややるせなさは、ちょうど『マッチ売りの少女』を読んで抱いた感情と似ていることに気づかされます。あれのもっとひどいタイプだと思ってご鑑賞ください。
救いようのない思いと共に感じる怒り。でもそれをどこにぶつけていいのかわからない切なさに、思わず涙してしまうこと間違いなしです。人はいったいどんな条理の元に生きているのか、考えさせられる映画です。
今回バッドエンド映画として取り上げさせて頂きましたが、人によっては「あれも1つの幸せの形だったのかもしれない」と感じるかもしれません。
賛否両論の映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のあらすじネタバレ解説ダンサーインザダークは間違いなくトラウマ映画ですが、「ああ、これはハッピーエンドの物語なんだなぁ」と初見の時に思ったんですよね。
主人公は一番の願いを叶えて歌を歌いながら階段を上がって行くの。
あんなに悲しくて理不尽でしんどいハッピーエンドは無いよ。
流石に見返す勇気は無いけど。— ちえ (@ChiruSaku) June 23, 2019
ダンサーインザダーク
とても素晴らしい映画です。
僕はハッピーエンドよりもバッドエンドやメリバが好きなのですが、この作品の影響も多大にあります。まあ、これは刺激が強すぎるので心身ともに元気な時にしか見れませんが…。 pic.twitter.com/BW6n7oGCP0— おうちゃく (@outyaku3) May 24, 2019
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- 泣ける映画が観たい人
- ミュージカル映画を楽しめる人
- バッドエンドでなおかつ鬱映画を探している人
- 本人にとってはハッピーエンドなメリバ展開に弱い人
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- かわいそうで泣いてしまうバッドエンドは苦手な人
- ミュージカル映画を観慣れてない人
後味の悪い映画5. 『ミリオン・ダラー・ベイビー』
「名作バッドエンド」
出典:Amazon.com
あらすじ
貧しい上に愛情にも恵まれなかった女性マギー(ヒラリー・スワンク)は、ボクシング・ジムに入門する。そこには、優秀なトレーナーでありながら、不器用で慎重すぎるがゆえにボクサーに逃げられてばかりのフランキー(クリント・イーストウッド)がいた。
始めはマギーのトレーナーになることを拒んでいたフランキーだったが、元ボクサーのエディ(モーガン・フリーマン)がその才能を見抜いたことと、毎日ジムに通うマギーの情熱に心を動かされ、トレーナーとしてマギーを指導することになった。マギーの強さと親子のような信頼と絆で名をはせていく2人に、手ごわい相手が待っていた。
バッドエンド映画としてのおすすめポイント
アメリカンドリームがテーマのこの手の映画は、必ずハッピーエンドで私たちに元気をもたらしてくれるのが定番ですが、この映画は予想を裏切ります。クリント・イーストウッド監督がそうそう単純に終わらせてはくれません。
しかしクリント・イーストウッド本人は、これが自分のアメリカンドリーム観だと言っているとか。アカデミー賞総なめの評価を受けた一方、宗教観や思想が絡み合うこの映画のラストをめぐっては、アメリカでは様々な論争が飛びかったようです。
ミリオンダラーベイビーをバッドエンドの鬱映画と言う人は多いけど
果たして本当にバッドエンドなのかな
ある意味最高のハッピーエンドにも思える— DJあおい(サブアカウント) (@DJ_aoi) April 8, 2019
【ミリオンダラーベイビー】
最も切ない。究極のバッドエンド。何度か機会があって、見ることがあったが、最後の部分だけは見れずに、退出してしまう。
見ていられないのだ。あんな胸が締め付けられる気持ちはもう二度とごめんである。息が吸えなくなるほど、悲しい映画。#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/AN6cjqvN92— @映画垢 (@Movieaccount11) February 16, 2018
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- クリントイーストウッドが作るボクシング映画が観たい人
- ハッピーなアメリカンドリームではなく、非情な現実も見られる人
- 主人公にとっては必ずしも「不幸」とは言えないのでは?というメリバ映画を探している人
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- 格闘系映画が苦手な人
- アメリカンドリームを描いた映画にはハッピーエンドを求める人
後味の悪い映画6. 『その男、凶暴につき』
「暴力の果ての結末」
出典:Amazon.com
あらすじ
ホームレスを集団暴行した少年の家に港南警察の我妻刑事(ビートたけし)が上がり込み、その少年に暴行を加えて出頭させるところから始まる。我妻刑事は、その凶暴さで有名な男だった。新人刑事菊池(芦川誠)は、彼と組むことになった。
ある時、港で発見された麻薬密売人の死体から、複雑な麻薬に絡む組織の犯罪の全貌を暴いていくが、あいかわらず狂気じみて強引な我妻の捜査に、戸惑いながらついていく菊池。警察の内通者や冷酷な殺し屋の暗躍によって、ついに我妻の妹に魔の手が伸びることに。
バッドエンド映画としてのおすすめポイント
北野武監督の映画でバッドエンドを探すのはかなり簡単です。理由は、何故なら彼の手掛ける作品にハッピーエンドなんか無いに等しいから。しかし、どれかひとつを挙げるならやはり『その男、凶暴につき』を選びたいです。初めて世間が驚愕した、 武流バッドエンド。
凶暴な刑事が精神的に狂気の境目ギリギリで生きていく様が、すごい迫力。また白竜演じる殺し屋も常軌を逸したギリギリの存在で、2人のぶつかり合いが怖すぎます。結果誰も幸せにならなかったなあという感想を持ったとたんの、ラストのワンシーンに思わず溜息のバッドエンドです。
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- 北野武監督の暴力シーンの多い映画が好きな人
- 狂気に満ちた刑事のショッキングな言動に耐えられる人
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- リアルな暴力や殺人シーンが苦手な人
- 北野武監督の暴力的な映画が苦手な人
後味の悪い映画7. 『テルマ&ルイーズ』
「バッドエンドだけど共感したい」
出典:Amazon.com
あらすじ
アーカンソー州の小さな町。親友の2人はドライブ旅に出る。独身で働く女性ルイーズ(スーザン・サランドン)と専業主婦のテルマ(ジーナ・デイヴィス)。それぞれマンネリな日常や家政婦のように夫に扱われる日々から、ほんのつかの間脱却するつもりの旅だった。しかし夕食で立ち寄ったバーでつい羽目を外しすぎたために、テルマが強姦されかける。
助けるためにルイーズは相手に銃を突きつけた。威嚇のためだけだったにもかかわらず、相手の反撃と侮辱的な言葉につい引き金を引いてしまう。混乱しながらも2人が選んだ行動は、“逃げる”ことだった。
バッドエンド映画としてのおすすめポイント
『俺たちに明日はない』のボニー&クライドの現代版として、テルマ&ルイーズは女どうしの犯罪者の代名詞にすらなっている衝撃の名作です。犯罪者にバッドエンドが待っているのは当然ですが、ボニー&クライドが完全な犯罪者であるのに比べ、この2人はその場その場を逃れるために、悪事に手を染めていきます。
簡単に騙されたり、失敗を繰り返して、どんどん転がり落ちていく彼女たちを見ていてイライラすることも。彼女たちを追い詰めた一因であるまわりの男たちにもイライラ。どこにでもいる普通の女友達だからこその、哀れでやるせないバッドエンドです。
「テルマ&ルイーズ」ずっと見てみたいと思いつつ見れてなくて、今初めて見てきたんだけど、なんというか、何とも言えない気持ちで胸がいっぱい。切ないなのかしら…。これをハッピーエンドとするか、バッドエンドとするかは決めあぐねるけど、メリバとは言いたくないなあ…
— 豊国洋灯*自サイト10周年? (@toyolam) July 8, 2018
普段は明るい気分になれる映画を好んで観る。シリアスな作品に共感しやすく落ち込みやすいから。
でもバッドエンドの物語でも、テルマ&ルイーズ程の思い切りの良さは気持ちがいい。— tae (@tmtm8068) October 4, 2017
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- 日常を捨てるテルマとルイーズに共感したい人
- 若き日のブラッド・ピットが見たい人
- フェミニズム的な映画が好きな人
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- 成り行きの犯罪ストーリーについていけない人
- 男性に振り回されるタイプの女性を見ているとイライラする人
後味の悪い映画8. 『シャッター・アイランド』
「複雑なストーリーが終結するバッドエンド」
出典:Amazon.com
あらすじ
連邦保安官のテディ(レオナルド・ディカプリオ)と相棒のチャック(マーク・ラファロ)は、ある孤島にある病院を訪れる。そこは精神を病んだ犯罪者たちが収容される施設だったが、女性患者が1人行方不明になったのだ。
その一件を担当したテディだったが、実はもうひとつ誰にも打ち明けていない目的を持って来ていた。それは、妻を殺した放火魔に会うこと。しかし捜査を続けるうち、テディはこの病院の奇妙な点に次々と気づいていく。
難解映画『シャッターアイランド』を考察してみた|ネタバレあらすじ結末まで解説!バッドエンド映画としてのおすすめポイント
とにかく複雑なストーリー展開と、見逃せない伏線の多さが有名な『シャッター・アイランド』。ミステリー的要素たっぷりの映画なので、ラストは種明かし的な場面になりますが、これがまた驚愕の内容。
この映画の魅力は、その独特な雰囲気にあります。徹底的な暗さと不気味さに最初から最後まで覆われていて、何もかも、誰も彼もが怪しく見えます。2回、3回観直してようやく理解できるという、複雑怪奇な内容と雰囲気あってこそ光るバッドエンドです。
シャッターアイランド→縞模様~を鑑賞
シャッターは話としてはバッドエンド…?(主人公視点ならバッドとも言い切れない)ではあるけど終盤から伏線をシュバババッと回収されて気持いいので満足感があって気分はいいぞ。— C2 (@moluko108) April 27, 2019
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- ミステリー的なストーリーが好きな人
- 伏線を確認するために、もう一度観たりするのが好きな人
- 実話を元にした映画が好きな人
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- ややこしい内容を理解しながら観るのがしんどい人
- 暗く重い雰囲気の映画に苦痛を感じる人
後味の悪い映画9. 『ペット・セメタリ―』
「自分だったらどうしただろうと考えるバッドエンド」
出典:Amazon.com
あらすじ
メイン州の田舎町に家を建てたルイス一家の裏庭から続く道にはペット用の墓地があった。ある日、妻のレーチェル(デニーズ・クロスビー)が子供たちを連れて実家に帰っている間、飼い猫のチャーチルが車にひかれて死んでしまう。
子供たちが受けるショックを考えて困っていると、隣家のジャド(フレッド・ヴィン)が埋める場所を指示してくれる。あくる日驚いたことに、死んだはずのチャーチルが戻ってきた。しかし、異様な腐臭を放つチャーチルは、どこか以前と違っていたーー
バッドエンド映画としてのおすすめポイント
死んだ生き物を蘇らせる、呪われた墓地を中心に展開されるホラーな内容は、さすがスティーヴン・キング原作と思わせる面白い展開。怖いけれど、結局はハッピーエンドに終わる他のスティーヴン・キング原作映画と違って、この映画はそうそう単純ではありません。
ラストに主人公が選んだ結末、そしてバッドエンドな結果は、怖いというよりもひたすら悲しい。自分だったらどうするだろうと、深く考えさせられてしまいます。
久々に『ペットセメタリ-』観た!
『ミスト』に並ぶ素晴らしいバッドエンド!甦ったゲイジくんのチャッキーぶりもかわいいが全体に漂う切ないやりきれなさ…
リメイクも公開されるけど、その予告編にある動物の仮面を付けた子供達が森の中を太鼓を叩きながら行進するシーンはちょっと期待しちゃう‼︎ pic.twitter.com/7Zn6a4l00O— くま@べあ (@kuma_zombi) January 31, 2019
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- スティーヴン・キングのホラー映画が好きな人
- 地味な展開のホラーでも退屈しない人
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- ホラー映画が苦手な人
- 派手な化物が出てくるホラーが好きな人
後味の悪い映画10. 『ブラック・スワン』
「白鳥と黒鳥の悲しいバッドエンド」
出典:Amazon.com
あらすじ
バレエ一筋に生きていたニナ(ナタリー・ポートマン)は、次の公演である『白鳥の湖』のプリマに抜擢される。しかし、純真無垢な白鳥と官能的で邪悪な黒鳥の二面性を持つ主人公を、なかなか表現できない。
不安と苦悩に加えて、異常なまでのステージママである母親との葛藤にも悩み、ニナの神経は徐々に追い詰められていく。ある日母親と言い争いをして飛び出したニナは、代役のリリー(ミラ・クニス)に誘われてクラブへ出かけるが、その日からニナの目の前に奇妙な光景が現れ始める。
バッドエンド映画としてのおすすめポイント
白鳥と黒鳥、ニナとリリー、清楚と邪悪の二面性が徹底的に強調された不思議な世界観は、バレエそのものが持つ可憐と官能的な部分を見せてくれているようです。そこに舞台と現実という要素が加わって、夢のような世界が一段と曖昧になっていきます。
恐ろしいほど美しく変身していく、ラストのニナの姿に溜息を洩らすと共に、真面目なだけでは生きていけない現実というものがひしひしと伝わってくる、苦しく切ない物語です。
ブラックスワンは演者が観るとハッピーエンド そうでない人が観るとバッドエンドに見える様に作ってあるんじゃないかなと
ただ、あの映画をホラー苦手だから見ないっていう人が結構いるのは勿体無いことですな— 橋素電 (@hashimotoden) November 7, 2015
「ブラック・スワン」も、「地獄でなぜ悪い」も、取り憑かれたように、自分を追い詰めるように、落ちていく姿を見るのが辛かった。なんとか助けてあげられないものかと思った。しかし、そんな事は当人は望んでいないだろう。
私にとってはバッドエンドでも、彼等にとってはハッピーエンドなのだ。— akaneco (*’u’*)o0 (@akaneco_s) December 25, 2014
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- ナタリー・ポートマンがバレエを踊る姿が見たい人
- 精神的に追い詰められた末に到達した、壮絶な舞台のラストが見たい人
- 自傷行為にトラウマがある人
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- 性的な表現がある映画が苦手な人
- 自傷行為にトラウマがある人
- 精神的に追い詰められるナタリー・ポートマンを見たくない人
後味の悪い映画11. 『氷の微笑』
「魔性の女は勝ったのか?」
出典:Amazon.com
あらすじ
ロックスターでナイトクラブの経営者である男が、裸で両手を縛られ、アイスピックでめった刺しにされて殺された。刑事ニック(マイケル・ダグラス)は、その晩被害者と行動を共にしていたミステリー作家で富豪のキャサリン(シャロン・ストーン)に疑惑の目を向ける。
潔白を主張するキャサリンを疑い、執拗に捜査を続けるニックだが、次第にキャサリンの魔性の魅力に惹きつけられていく。しかも彼のまわりで 起こる殺人事件は、どうしてもキャサリンを疑わざるを得ない状況なのだがーー
バッドエンド映画としてのおすすめポイント
シャロン・ストーンに惑わされるのはニックだけでなく、映画を観ているこちらも充分その魔性の魅力にハマってしまいます。バッドなのはラストだけでなく、全編通していえるのではないでしょうか。とにかくニックが腑抜けすぎという感想、実に多い。
解決したかにみえた事件が実は……というのがこのラストですが、はっきりとは示されていないだけに想像するしかない、実に気持ち悪い終わり方。後味の悪さ抜群です。
なんだかんだ今年観た映画(新作旧作含め)一番良かったのヴァーホーヴェン「氷の微笑」かもしれない。あれ実は主人公の女の、女に対する愛と憎悪と復讐の物語で男は単なるそれの小道具として暗躍して一人相撲ってのが、実はこれ奥深いフェミニズム作品だな〜と感心して4半世紀前制作ってのもクールだわ
— てれざ田園都市 (@mayuzumitereza) December 16, 2018
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- シャロン・ストーンに挑発されたい人
- 強くて色気のある女性が好きな人
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- 結局どうなの?という曖昧なラストが嫌いな人
- エロティックな場面が多い映画は苦手な人
後味の悪い映画12. 『縞模様のパジャマの少年』
「究極の悲しさとやるせなさ」
出典:Amazon.com
あらすじ
軍人である父親の都合でベルリンから見知らぬ土地に引っ越してきたブルーノ(エイサ・バターフィールド)は、友達もできず寂しく退屈な日々を過ごしていた。そんなある日、家から離れた場所に農場のような施設を見つける。
そこには、縞模様のパジャマを着た同じ年くらいの少年シュムエル(ジャック・スキャンロン)がいた。子供どうしすぐに仲良くなるが、大人たちに農場に近づくことを禁止されていたので、シュムエルの存在は誰にも秘密だった。しかし金網に囲まれたそこは、農場などではなかった。
バッドエンド映画としてのおすすめポイント
悲しすぎてひどすぎて、もう2度と観たくないという声多数の、バッドエンドの代表作ともいえる映画です。しかしこのバッドエンドはしっかりと受け止めなければいけないものでもあります。
大人や国どうしの争いは、いったい誰のものなのか、何のためなのかという疑問を改めて抱きます。未来の子供たちのためではないのか……そんな当たり前のことを、忘れてしまっている現実社会に、しっかりと訴えかける究極のバッドエンドです。
話題?の「縞模様のパジャマの少年」見てしまいました。バッドエンドとは知っていたけど予想は出来なかった最悪の結末。最後の方は怖くて涙が出てきたしひたすら胸が苦しかったです。見終わってもしばらく引きずる後味の悪さ。当時の世界の異常さ、無知の怖さが痛いほど伝わって来ました。
— 碧 (@1d41rkb1w) June 24, 2019
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- 悲しくて泣けるバッドエンド映画がみたい人
- 戦争の悲劇を伝えるために、この映画を人におすすめしたい人
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- ナチスの虐殺系の映画が苦手な人
- 子供がツライ目にあう映画が苦手な人
後味の悪い映画13. 『スペル』
「ひたすら呆気にとられるバッドエンド」
出典:Amazon.com
あらすじ
銀行の融資担当のクリスティン(アリソン・ローマン)は、家を失ってしまうと困っている老婆ガーナッシュ(ローナ・レイヴァー)のローンの延期を、自分の出世のために却下する。その日帰宅しようとしたクリスティンに老婆が襲いかかり、呪いをかけられる。
その後老婆は死亡し、クリスティンに様々な怪奇現象が襲いかかってくる。精魂尽き果てたクリスティンは、有能な霊能者に助けを求めるがーー
バッドエンド映画としてのおすすめポイント
ホラー映画としてはさほど珍しいストーリーではありませんが、この映画の面白さは、次から次へとクリスティンを襲う老婆の攻撃のしつこさ。何度も繰り返される不意打ち攻撃に、クリスティンと共にこちらも飛び上がってしまいます。
このタイプのホラーは、ヒロインが戦いを挑み勝利するのが当たり前の展開。この映画のヒロインもしっかりと定石にのっとって勝利を得るのですが、待っているのが驚愕のバッドエンド。「え?」「うそぉー」と思わず口から漏れてしまうこと必至です。
怖さと笑いのボーダーラインを行き来する作品として僕が好きなのが、サム・ライミ監督の「スペル」。
余りに納得が行くので逆に壮快な気分になれるバッドエンド、という点も素晴らしい。— 芹沢ジェイソン (@serixawa) September 7, 2014
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- ホラー映画で笑って驚きたい人
- 不意打ち攻撃されても大丈夫な人
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- 心臓に来るようなホラーの不意打ち攻撃が苦手な人
- 考えさせられるバッドエンドが好きな人
後味の悪い映画14. 『ドッグヴィル』
「悪意と善意のバッドエンド」
出典:Amazon.com
あらすじ
廃れた鉱山町ドッグヴィルという町で、医者の息子トム(ポール・ベタニー)の元に、ギャングに追われた女性グレース(ニコール・キッドマン)が逃げ込んでくる。トムは道徳的に生きることの大切さを町に伝えるために、グレースをかくまうことにする。
グレースは町に受け入れてもらえるように、雑用を引き受け、会話相手にもなり、町の人々と心を通わせるよう努力する。しばらく仲良く平和に暮らしていたグレースだったが、しかしある日警官が訪れ、失踪者としてグレースを探していることを町の人々が知ったあたりから、徐々に住民の態度が変化していく。
バッドエンド映画としてのおすすめポイント
人間の愚かな部分をこれでもかと見せてくれる、胸糞の悪い映画。ラストはバッドエンドでもありますが、見ようによってはすっきりする結末。どちらかというと、それまでの経過の方が恐ろしく嫌悪感に溢れています。
グレースが受ける仕打ちは、まさにドを越したいじめそのもの。人の心というものは、ちょっとしたことで180度変わりうるのだという怖さと不安定さを、モロに見せつけられます。
ドッグヴィルは最後の最後で(それが「品行の死」という形のバッドエンドだとしても)カタルシスがあるからいいんだよ。ファニーゲーム一切ないからな
— ひゃくまる@関西ティアD-26 (@osiroiobake) August 7, 2014
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- ニコール・キッドマンの美しさと体当たり演技が見たい人
- いじめの恐ろしさを描いた作品に興味がある人
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- ひどい目にあうニコール・キッドマンを見たくない人
- 救いようのない人間心理といじめを直視するのがツライ人
後味の悪い映画15. 『ヘレディタリー/継承』
あらすじ
ミニチェアアーティストのアニー(トニ・コレット)の母が亡くなる。おばあちゃん子だった娘のチャーリー(ミリー・シャピロ)は、元気のない毎日だったが、ある日兄のピーター(アレックス・ウルフ)のパーティーにいっしょに行くよう母に言われる。しかしそのパーティーに行ったために持病を発症してしまい、命を落とす。
悲嘆にくれるアニーの前に現れたのは、カウセリングで知り合ったジョーン(アン・ダウド)という女性。彼女は死んだ者と話せる交霊術をアニーに教える。始めは信じていなかったアニーだったがーー
バッドエンド映画としてのおすすめポイント
近年のホラー映画の中でも、最高傑作と評価が高い『ヘレディタリー/継承』は、なかなかの気持ちの悪さ。おばあちゃんの死から始まる異変は、謎に満ちていて、いったいどういうことなのか、何が起きているのか目が離せない展開。
得体のしれないものによって家族が崩壊していくのですが、具体的に化物が出てくるわけでもなく、独特な不気味さが始終蔓延しています。ラスト数十分は呆気にとられつつ、気味悪さがじわじわと浸透してきてなんとも後味の悪いまさにこれぞバッドエンドです。
ヘレディタリーって時計仕掛けのオレンジみたいに観る人によってハッピーエンドともバッドエンドとも取れるよな
— therealdjcolaboy (@djcolaboy) December 3, 2018
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- 独特な気持ち悪さがあるホラーが観られる人
- 話題のホラーはとりあえず観たい人
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- 化物系ホラーが好きな人
- ちゃんと解決しないホラーは嫌いな人
後味の悪い映画16.『ライフ』
「この絶望は、地球に届かない」
出典:Amazon
出典:映画『ライフ』予告編
あらすじ
国際宇宙ステーション(ISS)のクルー6名は、火星で無人探査機を回収。ISS内に持ち帰った探査機の中身を分析すると、生きた微生物が含まれていることが確認された。クルーたちは大喜び。初の地球外生命体発見は地球でも大きく報道された。
その美しい未知の生命体は「カルビン」と名付けられる。しかし、その微生物は急速に成長して知性を持つようになり、クルーたちが次々に襲われていく…。
バッドエンド映画としてのおすすめポイント
2017年公開のSFパニック映画です。クルー役に『ナイトクローラー』のジェイク・ジレンホール、『ミッション:インポッシブル』シリーズのレベッカ・ファーガソン、『フリー・ガイ』のライアン・レイノルズという豪華な顔ぶれ。そして日本人クルー役として真田広之も出演しています。
助けは呼べない、逃げることもできないーー。そんな、宇宙空間という密室で未知の生物と戦うというシチュエーションがスリリング。不穏すぎるラストには、映画のその先を想像させられて寒気がすることでしょう。
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- 『エイリアン』のようなSFホラーが好きな方
- 主役級俳優が揃う、演技のクオリティが高い映画を見たい方
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- 宇宙が舞台のSF系映画の気分ではない方
- 残虐な描写が苦手な方
後味の悪い映画17.『トガニ 幼き瞳の告発』
「怒りと悔しさが込み上げるバッドエンド」
出典:Amazon
あらすじ
美術教師のカン・イノ(コン・ユ)は、郊外の聴覚障害者学校に赴任した。学校内の妙な空気に違和感を覚えていたある日、パク教師が男子生徒ミンス(ペク・スンファン)を激しく叩く光景を目撃。さらに女子生徒のヨンドゥ(キム・ヒョンス)が、女寮長に回る洗濯槽の中に顔を押し入れられているところも目撃する。
人権センターの幹事ソ・ユジン(チョン・ユミ)と共にヨンドゥに話を聞くと、なんと複数の生徒が、校長ら教師たちから日常的に性的虐待を受けているというのだ…。
バッドエンド映画としてのおすすめポイント
韓国で実際に起こった事件をもとに出版された同名小説を原作とし、2011年に公開された韓国映画です。耳が聞こえない・話せない子どもたちに対する、あまりにひどい仕打ちに心が震えます。そして最後には、悔し涙が止まらなくなる後味最悪なバッドエンドが待っています。覚悟して見てください。
しかし、本作は大きな反響を呼び、この映画をきっかけに事件が再捜査されました。また韓国政府は、障がい者や13歳未満への虐待に対する公訴時効の撤廃を定めた『トガニ法』を制定。社会を良くしたという意味ではバッドエンドではないのかもしれませんね。
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- 社会に影響を与えた映画を見たい方
- 怒りと絶望に打ちひしがれたい気分の方
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- 実話をもとにしたバッドエンド映画は苦手な方
- 子どもに対する暴力・性的虐待描写は耐えられないという方
後味の悪い映画18.『フラクチャード』
「痛々しいバッドエンド」
あらすじ
レイ(サム・ワーシントン)は、妻のジョアン(リリー・レーブ)と娘のペリー(ルーシー・カプリ)を乗せた車でドライブをしていた。休憩中、ペリーが建設現場に落下し、とっさに助けようとしたレイも一緒に落ちてしまう。2人は怪我を負い、病院へ搬送された。
ペリーの検査を待っていたレイはいつの間にか寝てしまい、数時間後に目覚めると妻子の姿がない。病院の職員に尋ねると、レイ1人しか運び込まれていないと言う。訳のわからないレイは、病院を疑って警察に通報するが……。
バッドエンド映画としてのおすすめポイント
2019年にNetflixオリジナル映画として配信されたスリラー映画です。主演は『アバター』のサム・ワーシントン。彼の素晴らしい演技により、まるで異世界に迷い込んでしまったかのような状況に私たちを誘ってくれます。
主人公がおかしいのか、それとも病院の陰謀に巻き込まれているのか…?どちらなのか惑わすような見せ方が面白いです。そして、痛々しく辛いラストには、驚くと共に胸が締め付けられます。オチはある程度予想できるものの、その中に潜むあらゆる事実が辛いバッドエンドです。
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- 最後までどちらが正しいのかわからない映画を見たい方
- サム・ワーシントンが好きな方
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- オチがある程度予想できる映画が苦手な方
- 劇的展開がなく、どんよりと不気味に続く映画が苦手な方
後味の悪い映画19.『明日、君がいない』
「大切な事を教えてくれるバッドエンド」
出典:Amazon
あらすじ
ある日の午後2時37分。オーストラリアの高校で、ある1人が自殺を図った。
その日の朝。生徒たちは各々、悩みを抱えながら登校していた。例えば、優等生のマーカス(フランク・スウィート)は父親を恐れ、マーカスの妹メロディ(テリーサ・パーマー)は両親が兄ばかり気にかけることで孤独を感じていた。
スティーヴン(チャールズ・ベアード)は障害のせいでイジメを受け、ゲイのショーン(ジョエル・マッケンジー)は偏見や差別に苦しんでいる…。自殺した生徒は誰で、何が原因だったのだろうか。
バッドエンド映画としてのおすすめポイント
2006年公開のオーストラリア映画です。撮影当時19歳だったムラーリ・K・タルリが、友人の自殺と自身の自殺未遂経験という実体験をもとに脚本&監督を手がけました。
映画の冒頭で誰かが自殺することは明かされるため、バッドエンドであることは初めから明らかではあるのですが、「誰がなぜ自殺したのか」が明かされるラストでもう一度衝撃を受けます。
この真相には、さすが実話ベースと言える強いメッセージが込められており、深く考えさせられるはず。心にズシンと来ますが、大切な事を教えてくれる名作です。
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- メッセージ性の強いバッドエンド映画を見たい方
- 余韻の残る映画を見たい方
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- 自殺をテーマにした映画が苦手な方
- 最後に何が起こるか明かされていないバッドエンド映画を見たい方
後味の悪い映画20.『ノウイング』
「地球消滅バッドエンド」
出典:Amazon
あらすじ
1959年。マサチューセッツ州のとある小学校で、創立記念としてタイムカプセルが埋められた。生徒たちは未来を想像した絵を描き、封筒に入れて容器の中に閉じ込めたのだった。
50年後の創立記念日、そのタイムカプセルは掘り起こされた。しかし、男子生徒のケイレブ(チャンドラー・カンタベリー)が渡された封筒を開けると、数字で埋め尽くされた紙が入っていた。
ケイレブの父親である宇宙物理学教授のジョン(ニコラス・ケイジ)は、その数字が過去50年と未来に起こる大きな事故を予言したものだと気付く。そして最後の数字が意味するのは…。
バッドエンド映画としてのおすすめポイント
2009年公開のディザスター・ムービーです。リアルで迫力のある大事故が何度か起こるので、ディザスター・ムービーとして見応えがあります。今見ると少し時代を感じるものの、映像は綺麗でCGのクオリティも高く、演出も凝っていますよ。
そしてラストに待ち受けるのは、地球消滅。少し希望のある終わり方が逆に後味悪く、モヤモヤします。
実は本作には『旧約聖書』の三大預言書のひとつ「エゼキエル書」など、聖書の要素が取り入れられているのですが、聖書に詳しくない方でも充分楽しめると思います。
このバッドエンド映画はこんな人におすすめ
- ディザスター・ムービーが好きな方
- 考察する余地や謎要素を残して終わる映画が好きな方
- ニコラス・ケイジが好きな方
このバッドエンド映画はこんな人には向かないかも
- 聖書や宗教の要素が登場する映画が苦手な方
- よくわからない部分を残して終わる映画が苦手な方
バッドエンド映画の特集まとめ
ハッピーエンドとは、こうなってほしいという、ある意味願望であり、夢の世界でもあります。それに対しバッドエンドは、叶えられない願望です。つまりこれが現実というものを見せつけられます。だからこそ心に響くトラウマになり、考えさせられる映画になるのではないでしょうか。
バッドエンドは、実はとても大切なメッセージを含んでいるのかもしれません。