【2023年最新】君たちはどう生きるか公開!スタジオジブリの長編作品映画一覧
日本でもっとも有名なアニメーションスタジオといっても過言ではない“スタジオジブリ”。2022年には歴代の作品をモチーフにしたジブリパークの開業も予定していたりとまだまだ盛り上がりを予感させます。
そんなスタジオジブリですが、現在20作品以上の長編作品を公開していることをご存知でしたか?今回はそんなジブリの長編アニメーション24作品を一挙に紹介します!
目次
- スタジオジブリの映画一覧
- 1.風の谷のナウシカ(1984)
- 2.天空の城ラピュタ(1986)
- 3.となりのトトロ(1988)
- 4.火垂るの墓(1988)
- 5.魔女の宅急便(1989)
- 6.おもひでぽろぽろ(1991)
- 7.紅の豚(1992)
- 8.海がきこえる(1993)
- 9.平成狸合戦ぽんぽこ(1994)
- 10.耳をすませば(1995)
- 11.もののけ姫(1997)
- 12.ホーホケキョとなりの山田くん(1999)
- 13.千と千尋の神隠し(2002)
- 14.猫の恩返し(2002)
- 15.ハウルの動く城(2004)
- 16.ゲド戦記(2006)
- 17.崖の上のポニョ(2008)
- 18.借りぐらしのアリエッティ(2010)
- 19. コクリコ坂から(2011)
- 20.風立ちぬ(2013)
- 21.かぐや姫の物語(2013)
- 22.思い出のマーニー(2014)
- 23.レッドタートル ある島の物語(2016)
- 24.アーヤと魔女(2021)
- 25.君たちはどう生きるか(2023)
- まとめ
スタジオジブリの映画一覧
それでは、スタジオジブリの映画を一覧で紹介していきます!
「こんな映画まで…?」という意外な作品も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
1.風の谷のナウシカ(1984)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「風の谷のナウシカ」について
監督の宮崎駿氏がアニメ雑誌『アニメージュ』で描いた漫画を、自身でアニメーション映画化したのが本作。
1000年前の戦争によって文明が崩壊し、人間たちの住処が“腐海(ふかい)”と呼ばれる毒に侵食の危機に瀕している世界。優しい心をもつ、少女ナウシカが巨大な蟲や、トルメキア帝国の軍たちと相対する物語です。
現在はスタジオジブリの公式サイトで歴代作品と名を連ねている映画ですが、制作当時は「スタジオジブリ」という制作会社は存在しておらず、厳密にはその前身であるトップクラフトという会社で作られた映画です。
ネジムラ89
基本情報
監督:宮崎駿
主題歌:「風の谷のナウシカ」
上映時間:116分
興行収入:7億4000万円
感動:★★★★☆ アクション:★★★★★ 大人向け:★★★★☆ 子供向け:★★★☆☆ |
2.天空の城ラピュタ(1986)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「天空の城ラピュタ」について
スタジオジブリが成立し、最初に制作された記念すべき映画。
飛行船で政府により連行される少女・シータは、海賊ドーラ一家の襲撃の隙を突いて、逃亡を図ろうとするも飛行船から落下してしまいます。その頃地上では、鉱山で働く少年パズーが居り、首にかけた不思議な石によって浮遊しながら落下してくるシータの出会うことから、二人で冒険に出ることになります。
豪快で意外と頼りになるドーラ一家や、屈指のキレ者でもあるムスカなど、シーンだけでなくキャラクターも印象的です。
基本情報
監督:宮崎駿
主題歌:井上あずみ「君をのせて」
上映時間:124分
興行収入:5億8000万円
感動:★★★★☆ アクション:★★★★★ 大人向け:★★★★☆ 子供向け:★★★★★ |
3.となりのトトロ(1988)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「となりのトトロ」について
スタジオジブリのロゴマークにも使われている、ジブリを代表する謎の生き物“トトロ”と遭遇する少女たちの物語。
母が療養する田舎へ、父と引っ越してきたサツキとメイ。ある日、メイが庭で一人で遊んでいると不思議な生き物を見つけます。好奇心旺盛なメイは、その後を追うのですが、その先でこれまた謎の巨大な生き物と遭遇します。
宮崎駿氏が、子供たちの為にと製作した夢のある明るい映画。後述の『火垂るの墓』と二本立てで公開されたのですが、改めて考えると驚きのプログラムですよね。
基本情報
監督:宮崎駿
主題歌:井上あずみ「となりのトトロ」
上映時間:86分
興行収入:5億8800万円
感動:★★★☆☆ アクション:★★☆☆☆ 大人向け:★★★☆☆ 子供向け:★★★★★ |
4.火垂るの墓(1988)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「火垂るの墓」について
第二次世界大戦下の中で懸命に生きていこうとする、兄妹を描いた物語。
終戦直後、阪急電車の駅構内では今まさに14歳の少年・清太が息を引き取ろうとしているところから映画は始まります。妹・節子に再開した清太は、自分たちが戦争で直面した体験を走馬灯のように振り返ります。
清太と節子の戦争体験を生々しく描いており、戦争を体験したことがない世代にも、その悲痛な出来事の重みが伝わってきます。
基本情報
監督:高畑勲
主題歌:アメリータ・ガリ=クルチ「埴生の宿」
上映時間:88分
興行収入:5億8800万円
感動:★★★★☆ アクション:★☆☆☆☆ 大人向け:★★★★★ 子供向け:★★☆☆☆ |
5.魔女の宅急便(1989)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「魔女の宅急便」について
角野栄子さんの児童書を原作に、スタジオジブリによってアレンジを加えられ映画化を果たした作品。
魔女の血を継ぐ一族の出身である、主人公・キキは13歳になったことをきっかけに1年間の修行のために、黒猫のジジと共に、他の魔女がいない街へと旅立ちます。コリコの街を見つけたキキは、そこで宅配業を始めるのですが、ある時からホウキに乗って空を飛べなくなってしまいますーー。思春期真っ盛りのキキの成長劇が赤裸々に描かれます。
オープニング、そしてエンディングの両方に荒井由実さんの曲が起用されているのも本作の特徴です。
基本情報
監督:宮崎駿
主題歌:荒井由実「やさしさに包まれたなら」
上映時間:102分
興行収入:21億5000万円
感動:★★★☆☆ アクション:★★★☆☆ 大人向け:★★★☆☆ 子供向け:★★★★☆ |
6.おもひでぽろぽろ(1991)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「おもひでぽろぽろ」について
タエ子の今と過去の出来事が交互に展開される、一風変わったヒューマンドラマ。
都会育ちで、田舎へ憧れを持っていた27才のタエ子は、10日間の休暇を取って、姉の嫁ぎ先である山形へ旅行に出かけます。その先々で、タエ子が小学5年生の時に体験した出来事が蘇ります。
“初恋”、“生理”など普遍的な少女の体験が描かれることに加えて、“パイナップル”、“ひょっこりひょうたん島”など1960年代の空気感を体験することもできるのが、本作の未直の一つです。
基本情報
監督:高畑勲
主題歌:都はるみ「愛は花、君はその種子」
上映時間:119分
興行収入:18億7000万円
感動:★★★☆☆ アクション:★☆☆☆☆ 大人向け:★★★★★ 子供向け:★★☆☆☆ |
7.紅の豚(1992)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「紅の豚」について
飛行機乗りのブタ男が主人公となる、それだけ聞いたらどんな映画だよと思う映画。
第一次大戦後のイタリア・アドレア海で、飛行機乗りのポルコ・ロッソは空賊相手に賞金稼ぎをしていました。その十分な腕前以上に特徴的なのがその容姿。ポルコは自分に魔法をかけて、豚の姿になったとされています。そんなポルコのところへ、空賊たちに雇われたアメリカ人の凄腕パイロット、ドナルド・カーチスが現れ、二人は戦うことになっていきます。
ダイナミックな空中戦に加えて、一見間抜けな容姿から出てくるポルコの男気には、シビれる人多数。まさに“カッコイイとは、こういうことさ”のフレーズが似合う映画です。
基本情報
監督:宮崎駿
主題歌:加藤登紀子「さくらんぼの実る頃」
上映時間:93分
興行収入:28億円
感動:★★☆☆☆ アクション:★★★★★ 大人向け:★★★★★ 子供向け:★★★☆☆ |
8.海がきこえる(1993)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「海がきこえる」について
氷室冴子の小説「海がきこえる」を望月智充監督が長編アニメ化。
東京の私大に合格しひと学期を終え、帰省のために高知行きの飛行機に乗り込んだ青年・杜崎拓は、同窓会の通知を眺めながら過去を思い返します。親友の松野豊との出会い、そしてそんな豊は転入生の里伽子に惹かれ、その里伽子にお金を貸したことをきっかけにある事件が発生します。
本作は実は、劇場公開用に作られたのではなく、テレビスペシャルとして放送された作品。意外と存在すらも知らない人が多いジブリ作品です。
基本情報
監督:望月智充
主題歌:坂本洋子「海になれたら」
上映時間:72分
興行収入:ー
感動:★★★☆☆ アクション:★☆☆☆☆ 大人向け:★★★★★ 子供向け:★☆☆☆☆ |
9.平成狸合戦ぽんぽこ(1994)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「平成狸合戦ぽんぽこ」について
都市開発で住処を奪われそうになった狸たちが人間たちに挑むという現代ファンタジー。
昭和42年より開始した多摩ニュータウン計画によって自分たちの居場所がどんどんなくなっていたタヌキたちは一致団結。化学復興と人間研究を掲げ、タヌキたちは人間たちと戦うことになります。
いろんな物に化けることができるというタヌキたちが挑む、クライマックスの百鬼夜行は必見。ありとあらゆる妖怪たちが人間たちを襲う様は、不気味ながら愉快で盛り上がるシーンとなっています。
基本情報
監督:高畑勲
主題歌:上々颱風「いつでも誰かが」
上映時間:119分
興行収入:26億3000万円
感動:★★★☆☆ アクション:★★★☆☆ 大人向け:★★★★☆ 子供向け:★★★☆☆ |
10.耳をすませば(1995)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「耳をすませば」について
柊あおいさんによる少女漫画を、近藤善文氏が監督がアニメーション映画化。
読書が好きな中学三年生の少女・月島雫は、自分が図書館で借りる本の貸出カードに、“天沢聖司“の名前があることを発見します。そんな矢先、一匹の猫に導かれて雑貨屋「地球屋」を発見。そこの店主の孫こそが天沢聖司だと発覚します。こうして知り合った二人は徐々に親しい間柄となっていきます。
ちなみに監督の近藤善文氏は、98年に47歳の若さで亡くなられており、本作が唯一の監督映画となってしまいました。
基本情報
監督:近藤喜文
主題歌:本名陽子「カントリー・ロード」
上映時間:111分
興行収入:18億5000万円
感動:★★★★☆ アクション:★☆☆☆☆ 大人向け:★★★★☆ 子供向け:★★★★☆ |
11.もののけ姫(1997)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「もののけ姫」について
かつての日本を舞台に、青年アシタカが不思議な生き物の住む森を歩む冒険活劇!
青年アシタカが住む村に、タタリ神と呼ばれる異形の生物が出現。それを止めたアシタカは、自身の右腕に呪いを受けてしまいます。タタリ神の呪いを解くべく、西の地を目指すアシタカは、その先で大きな山犬に育てられた、少女サンに出会います。
コダマやタタリ神、デイダラボッチなど、不思議な生き物が多数登場する和製ファンタジーぶりも本作の魅力。中でも、生と死を司るシシ神の挙動は多くの子供達に深い衝撃を残しました。
基本情報
監督:宮崎駿
主題歌:米良美一「もののけ姫」
上映時間:133分
興行収入:201.8億円(2020年更新値)
感動:★★★★☆ アクション:★★★★★ 大人向け:★★★★★ 子供向け:★★☆☆☆ |
12.ホーホケキョとなりの山田くん(1999)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「ホーホケキョとなりの山田くん」について
いしいひさいち氏による4コマ漫画「となりのやまだ君(現・「ののちゃん」)」を原作に高畑勲氏がアニメ化!
父・たかし、母・まつ子、長男・のぼる、長女・のの子、祖母・しげ、愛犬・ポチで構成される山田家。家族に起きたかつての出来事や、直面する日常での出来事が、歴史に残る俳句と共に素朴に描かれます。
筆と水彩で描かれたかの様な独特なタッチのアニメーションは、見た目以上に難しく、制作にもかなりの苦労があったとされる逸話を持っています。
基本情報
監督:高畑勲
主題歌:矢野顕子「ひとりぼっちはやめた」
上映時間:104分
興行収入:7億9000万円
感動:★★☆☆☆ アクション:★★☆☆☆ 大人向け:★★★☆☆ 子供向け:★★★☆☆ |
13.千と千尋の神隠し(2002)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「千と千尋の神隠し」について
少女千尋が遭遇する、東洋ファンタジー作品。
10歳の少女・千尋は両親の車に揺られ、引越し先へと向かっていました。しかしその途中に見つけたトンネルに立ち寄った一家は、そのさきで不思議な街に迷い込むのでした。初めは無人だった街も、日が暮れて一変。実は八百万の神が住む街で、千尋の両親は豚の姿になってしまうのでしたーー。
2020年の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の登場までは長らく日本での興行成績No.1を誇っていた大ヒット映画。その不思議な世界観は世界的にも評価され、アカデミー賞の長編アニメ映画賞をも受賞しました。
基本情報
監督:宮崎駿
主題歌:木村弓「いつも何度でも」
上映時間:125分
興行収入:316億8000万円(2020年更新値)
感動:★★★★☆ アクション:★★★★★ 大人向け:★★★★☆ 子供向け:★★★★☆ |
14.猫の恩返し(2002)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「猫の恩返し」について
少女が猫の世界へ迷い込む他の作品に比べると少し短めの冒険譚。
女子高生の吉岡ハルは、ある日黒猫がトラックに轢かれそうになったところを咄嗟に救出します。驚いたことにその猫は、人間の言葉を話、お礼を言うと二本足で去っていきます。それ以来、ハルは猫の国からお礼が届く様になるのでしたーー。
実は映画『耳をすませば』の主人公である月島雫が描いた物語という位置付けの作品にもなっており、同作に登場したバロンやムーンといったキャラクターも登場します。
基本情報
監督:森田宏幸
主題歌:つじあやの「風になる」
上映時間:75分
興行収入:64億8000万円
感動:★★☆☆☆ アクション:★★★☆☆ 大人向け:★★★☆☆ 子供向け:★★★★☆ |
15.ハウルの動く城(2004)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「ハウルの動く城」について
イギリスのダイアナ・ウィン・ジョーンズ氏のファンタジー小説「魔法使いハウルと火の悪魔」を宮崎駿氏がアニメ映画化!
帽子屋の少女・ソフィーが兵隊に絡まれていたところを、魔法使いのハウルに救われます。しかし、そんなハウルを追う荒地の魔女に目をつけられてしまい、ソフィーは魔女の呪いによって90歳の老婆の姿に変えられてしまいます。
巨大で歪なお城を始め、見た目は可愛い悪魔のカルシファー、意思を持ったカカシのカブなど、個性的なキャラクターと魔法が存在する世界の体験が観ていて楽しい作品です。
基本情報
監督:宮崎駿
主題歌:倍賞千恵子「世界の約束」
上映時間:119分
興行収入:196億円
感動:★★★☆☆ アクション:★★★★☆ 大人向け:★★★★★ 子供向け:★★★☆☆ |
16.ゲド戦記(2006)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「ゲド戦記」について
アーシュラ・K・ル=グィン氏の小説「ゲド戦記」をベースに、宮崎駿氏の絵物語「シュナの旅」を原案として、駿氏の息子・宮崎吾朗氏が初の監督を務めた長編作。
エンラッドの王子アレンは、国王を刺してしまったことをきっかけに国から逃亡。そんな先で動物に襲われていたところを、“大賢人”と呼ばれる偉大な魔法使い・ハイタカに救われて、行動を共にすることになります。
均衡が保てなくなってしまった世界で、世間からの抑圧や未来に対する不安に駆られてしまったアレンの物語は、今の若者も共感できる要素が多いのではないでしょうか。
基本情報
監督:宮崎吾朗
主題歌:手嶋葵「時の歌」
上映時間:115分
興行収入:78億4000万円
感動:★★★☆☆ アクション:★★★★☆ 大人向け:★★★★☆ 子供向け:★★☆☆☆ |
17.崖の上のポニョ(2008)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「崖の上のポニョ」について
アンデルセン童話の「人魚姫」をモチーフに、宮崎駿氏が原作・脚本・監督を務めたファンタジー作品。
海辺の町に暮らす5歳の少年・宗介と、かつては人間で今は深海で暮らす父・フジモトに育てられた魚の子供・ポニョが偶然遭遇。親しくなる二人でしたが、フジモトに連れ戻されたポニョは、父の魔法を盗み再び宗介のもとへ、大嵐と共にやってきて、事態は大ごとになっていきます。
映画と同じく、藤岡藤巻と大橋のぞみによる主題歌「崖の上のポニョ」も大ヒットとなり、当時は老若男女が口ずさむほどでした。
基本情報
監督:宮崎駿
主題歌:藤岡藤巻と大橋のぞみ「崖の上のポニョ」
上映時間:101分
興行収入:155億円
感動:★★☆☆☆ アクション:★★★★★ 大人向け:★★★☆☆ 子供向け:★★★★☆ |
18.借りぐらしのアリエッティ(2010)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「借りぐらしのアリエッティ」について
メアリー・ノートン氏の児童書「床下の小人たち」を原作に、米林宏昌氏が自身初の監督作としてアニメーション映画化。
とある屋敷の床下に住んでいる小人の少女・アリエッティは、初めての“借り”の最中に、ちょうど療養のために屋敷を訪れていた人間の少年・翔にその姿を見られてしまいます。危機感を感じる家族でしたが、アリエッティは翔とコミュニケーションを取る様になっていきます。
実は北米の映画興行では『千と千尋の神隠し』や『崖の上のポニョ』よりも高い興行成績を残している映画でもあったりします。
基本情報
監督:米林宏昌
主題歌:セシル・コルベル「Arrietty’s Song」
上映時間:94分
興行収入:92億6000万円
感動:★★★☆☆ アクション:★★★☆☆ 大人向け:★★★★☆ 子供向け:★★★☆☆ |
19. コクリコ坂から(2011)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「コクリコ坂から」について
漫画「コクリコ坂から」を原作に独自のアレンジを施した恋愛物語。
昭和38年の横浜。16歳の少女・小松崎海は、港の見える丘にあるコクリコ荘に暮らしており、亡き父に教わった信号旗を、毎朝海に揚げる日々を送っています。そんなある日、海の通う高校の文化部部室の建物・通称“カルチェラタン”の取り壊し反対運動に取り組む少年・俊と出会います。
好きになった相手が実は同じ血縁関係にあったかもしれない!?…..という展開に驚きますが、物語は優しく感動的な着地を見せてくれる染みる様な映画です。
基本情報
監督:宮崎吾朗
主題歌:手嶋葵「さよならの夏〜コクリコ坂から〜」
上映時間:91分
興行収入:44億6000万円
感動:★★★★☆ アクション:★☆☆☆☆ 大人向け:★★★★☆ 子供向け:★★☆☆☆ |
20.風立ちぬ(2013)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「風立ちぬ」について
ゼロ戦設計者の堀越二郎と、文学者・堀辰雄の二人の人生を元に、宮崎駿氏が架空の人物の半生を映画化。
関東大震災や経済不況に見舞われる中、日本が戦争へと突入していく1920年代に、青年技師の二郎は飛行機設計技師として就職します。戦争のために新たな戦闘機の開発にのめり込んでいくのですが、その傍ら、かつて出会った少女・菜穂子と再会し、やがて結婚することになりますーー。
多くの人を殺めることになるであろう機械を、それでも熱心に造り続けるクリエイターの姿は、多くのものづくりに携わる人の胸に迫るものがあるのではないでしょうか。
基本情報
監督:宮崎駿
主題歌:荒井由実「ひこうき雲」
上映時間:126分
興行収入:120億2000万円
感動:★★★★☆ アクション:★★★☆☆ 大人向け:★★★★★ 子供向け:★★★☆☆ |
21.かぐや姫の物語(2013)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「かぐや姫の物語」について
日本最古の物語である「竹取物語」をおよそ8年がかりで制作。
竹取をして生活をしていた翁がいつも通り、山の中で仕事をしていると、光輝くタケノコを発見。そこにはなんと小さな子どもが居るのを見つけます。翁はその子どもを連れて帰り、媼と二人で大切に育てるのですが、その子どもは人並外れた速度で成長していきます。
2018年に亡くなられた高畑勲氏の最後の監督作でもあり、『ホーホケキョとなりの山田くん』でも用いられた様な、水彩で描かれた様なアニメーションは題材にも合っていて味があります。
基本情報
監督:高畑勲
主題歌:二階堂和美「いのちの記憶」
上映時間:137分
興行収入:24億7000万円
感動:★★★★☆ アクション:★★★☆☆ 大人向け:★★★★☆ 子供向け:★★★☆☆ |
22.思い出のマーニー(2014)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「思い出のマーニー」について
ジョーン・G・ロビンソン氏が手がけた児童書「思い出のマーニー」を原作に、米林宏昌監督がアニメ映画化。
心を閉ざしがちな少女・杏奈は、持病のぜん息の療養のために親戚の家で暮らすことになります。その先で杏奈は、村の人から“湿っ地屋敷”と呼ばれている場所で、金髪の少女マーニーと出会います。この出会いをきっかけに、杏奈は不思議な体験をしていきます。
少しオカルティックな展開を迎えますが、最後にはしっかり心温まる結末に着地する感動的なお話。マーニーの正体が何者なのか、を考えながら見ても面白いでしょう。
基本情報
監督:米林宏昌
主題歌:ブリシラ・アーン「Fine On The Outside」
上映時間:103分
興行収入:35億3000万円
感動:★★★★★ アクション:★☆☆☆☆ 大人向け:★★★★★ 子供向け:★★★☆☆ |
23.レッドタートル ある島の物語(2016)
出典:スタジオジブリ公式サイト
「レッドタートル ある島の物語」について
スタジオジブリ映画……と言っても今作は特殊で、監督を務めたのはオランダのマイケル・デュドク・ドゥ・ビット氏。
ある男が、嵐で荒れ狂う海に放り出されてしまい、無人島に漂着します。男は島からの脱出を試みるのですが、なぜか引き戻されてしまいます。そんな矢先、男の前に一人の女性が現れ、二人はその島で生活を送る様になっていきます。
厳密には海外映画の製作にスタジオジブリが参加した様な形で、前編セリフがなかったり、寓話的なストーリーはジブリっぽくない一方で、自然の脅威や雄大さを描いている所にはどこかジブリイズムの様なものを感じます。
基本情報
監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
上映時間:80分
興行収入:9400万円
感動:★★★★☆ アクション:★★★☆☆ 大人向け:★★★★★ 子供向け:★★☆☆☆ |
24.アーヤと魔女(2021)
「アーヤと魔女」について
宮崎吾朗監督が久しぶりに長編作品を……そしてジブリ初の長編3DCG作品に挑戦。
孤児として施設で育てられた10歳の少女・アーヤは、ある日ベラ・ヤーガと名乗る魔女によって引き取られます。魔法を教えてもらえると喜ぶアーヤでしたが、実際は魔女によってこき使われる日々。怒ったアーヤは、魔女に対して反撃することを考えます。
2020年12月30日にNHK総合にてテレビ放送で披露された作品なのですが、新たなシーンを加えて、2021年より劇場公開が行われることになりました。
基本情報
監督:宮崎吾朗
主題歌:シェリナ・ムナフ「あたしの世界征服」
上映時間:82分
感動:★★☆☆☆ アクション:★★★☆☆ 大人向け:★★★☆☆ 子供向け:★★★★☆ |
25.君たちはどう生きるか(2023)
出典:東映映画情報【公式】
ついに公開!「君たちはどう生きるか」について
2023年7月14日に公開された、宮崎駿監督が手掛ける最新作です。原作は小説で、初出版はなんと第二次世界大戦(1938年)よりも前の作品。80周年を迎える本作は、21世紀の現在でさえ漫画化されたり、NHKでは特集が組まれたりと時を超えて愛されていますね。
舞台は戦時下の日本。病院の火事で母を亡くした少年・牧眞人(声:山時聡真)は、強い喪失感に駆られていました。そんな最中、父のショウイチ(声:木村拓哉)に連れられ、父の再婚相手である夏子(声:木村佳乃)のところへと疎開します。
新しい母にも学校にも馴染めずにいた眞人でしたが、亡くなった母から送られた児童小説「君たちはどう生きるか」に出会ったことにより、心に変化が訪れたのです。
しかしそんな矢先のことでした。夏子が失踪してしまうのです。サギ男(声:菅田将暉)に誘われるように、森の奥に隠された塔へと向かった眞人は、夏子を連れ戻すべく、塔の中に隠された異世界へと飛び込んでいくのでした──。
こちらの作品、プロデューサーの鈴木敏夫さん曰く、これはまさに宮崎さんの自伝のようなものだそうで、監督について深掘りしたいコアなジブリファンならば避けては通れませんね。
基本情報
監督:宮崎駿
主題歌:米津玄師
上映時間:124分
感動:★★★★☆ アクション:★☆☆☆☆ 大人向け:★★★★☆ 子供向け:★★★★☆ |
まとめ
以上、長編作品に絞って25作品を紹介しましたが、あまりTV放送がされていない作品や、まったく毛色の違う作品があったりして、スタジオジブリ作品といってもその幅広さが、より感じられたのではないでしょうか。
いずれも日本ではデジタル配信がされていないので、レンタルなどでディスクをレンタルして、鑑賞してみてください!